本当に使えるデザインスキルを手に入れよう。

「心が動いたからデザインを勉強した」(コンビニ編)

 

本やメルマガで、色々なデザイン勉強法を、紹介してきましたが、
通勤・通学途中でも、満員電車の中にいても、素敵なデザインを見かけて心が動いたら、そこからデザインの勉強を始めてしまうのが、最強のデザイン勉強法かも知れません。

要は「どこにでもデザインはある、何をきっかけにしても、デザインの勉強は始められる」と言う事を、この記事で、実例交えてご説明出来ればと、思います。

ご紹介する例では、デザイン作業に疲れた僕が、コンビニで、素敵な色と出会った事から、色について学び始めた、というお話となります。軽い気持ちで、お読みください。

心が動けば、デザインを学び始めちゃう?

コンビニで「ピュレグミのパッケージって綺麗だな」と心が動く

例えば仕事に疲れたデザイナー(僕)が、コンビニに行って、たまたま「ピュレグミ」飾ってる棚の前に来たとして、ふと「ピュレグミ(のパッケージ)って色が綺麗だな」とか「こんなに種類あるのか」なんて、「心」が動いたら、是非、そこから「なんでこのパッケージは綺麗に見えて、他より目立ってるの?」なんて考えつつ、少しだけでも、深掘りをしてみると良いかと思います。

深掘りと言っても、そこで「答え」を、急いで出さずに、ぼんやりと考えながら「Webサイト」を見たりへ、コンビニでは見れなかった「商品パッケージの配色パターン」を全部見たり、YouTubeでCMチェックするくらいで良いです。

もう、そこは初めから「うおー俺はプロだから、専門的・論理的思考で答えだすぜ」と、肩に力を入れすぎず、でも、せっかく「心が動いた」のだから、ちゃんとその線を辿ろうとして、そこから何がしかの「学び」を手に入れるつもりでいく位が、この「なんとなくのデザイン勉強」を、長続きさせるコツのようにも、思います。

ピュレグミのCM動画をみる

僕も、実際「ピュレグミ」と言う商品を見たのは、久しぶりで「どんな広告(デザイン)展開してるのかな?」と気になりました。丁度、Twitter画面開いてた事もあり、Twitterの中で検索してみました。

すると、ピュレグミではなく「動画NOW」というTwitterアカウントで、ピュレグミのCM紹介ツイートでしたが、もうこの4つの画像を見ただけで、(ピュレグミにまつわる事、追いかけると)「色の勉強になっちゃうな」と直感しました。

単純に「可愛いし、色合わせとして綺麗」と思ったのは、勿論ですが、それ以上に「パッケージの(配色の)世界観を、リアル(なセット)に落とし込んだコンセプト」にセンスを感じたからです。

このTwitterに載ってる、画像を見るだけでも、このCM動画が、コンビニで見た「パッケージの配色」を完璧に動画として、再現しているようだと分かります。

「CM動画で、丸ごと、ピュレグミの世界観を(ミュージカルみたいに表現しているんだな!)」と、一人で興奮してしまい、CMを見て「やっぱり」と納得した訳です。

動画見ないで、伝わるように、幾つかキャプチャ画像を載せます。

「動画NOW」のピュレグミCM紹介ページ

https://douganow.jp/archives/20230405329743.html

「動画NOW」のピュレグミCMの紹介ページはこちらです。

※ここに載せている画像は全てピュレグミのCMからです。
(最後にYouTubeへのリンクも載せますが、そこからの引用です)

※このページの全ての画像、下記公式サイト及び CM動画より
Pureグミ公式サイト(株式会社カンロ)
https://kanro.jp/pages/pure

Pureグミ(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=ZHCgQXddf3A

思った通り、凄く、楽しそうなCMだし、↑最後のピュレグミパッケージ画像を見て頂くと一目瞭然ですが、

「トキメキって恋だけじゃない」と言うコピーと共に、ピュレグミのパッケージデザインの「色の世界」を、伊藤万理華さんが(カラフルすぎる)日常生活で、体現していくと言うモノです。コンビニからのデザイン勉強としては、深掘りして、大正解ですね。

因みに、コンビニ店頭で、商品を手に取る事で、強烈に感動したのは、ピュレグミって同じ味でも、違う配色のパッケージがいくつもある!と言うこと。(もしかして、これって結構皆さん、周知の事実というか、有名な話だと「今更」って感じで恥ずかしいですが)

例えば、グレープ味でも上下の色合わせが、何配色もあり、パッケージ制作のコストとしては大変でしょうけど、アパレルのように「一柄で3配色」みたいな色事情をお菓子のパッケージに適応したみたいで、非常に面白く、まさにコンビニの中で見つけた「色の教材」って感じがしました。(ほとんどのコンビニで、ピュレグミはおいてある気もしますので、是非、見てみてください)

ピュレグミのCMから、色合わせ(配色)を抽出する

実際に「色合わせ(配色)」を切り取ってみる

「色感を磨く方法」の一つとして、身の回りから、好きな色を選びノートに貼っていくと言う「色ノート」なるものを、拙著「センスがないと思っている人のための読むデザイン」でも、かなり詳しく書かせてもらいました。

その応用ではないですが、ピュレグミの動画(画像)から、自分が綺麗だなと思う「色合わせ(配色)」を切り取ってみようと思います。

ざっくりと、こんな感じになります。

場面場面のセットが、レモン味仕様・グレープ味仕様のセットと、「それぞれの味毎にセットの色味が変わり」実は、その都度、伊藤さんが手にしているピュレグミのパッケージが変わってます。(この画像では、トリミングの関係で、切れてしまってますが、上の方の画像を見ると一目瞭然です)

勝手なイメージとしてですけど、「あまりにピュレグミの味が強力すぎて(美味しすぎて)、伊藤さんの目からは、世界全体、グレープ味に見えている」という情景を表現しているのかもしれません。(ミュージカルであれば、そんなストーリーもありそうです)

いずれにせよ、制作スタッフの方達が、ピュレグミのそれぞれのパッケージの色味を元に、セットや小物を選んでいるのがわかります。

改めて、配色をピックアップしてみると、そこら辺が「具体的にどういう色合わせで表現されてるのか?」が、わかり、とても勉強になりますね。

身の回りにも、素敵な色はあるし、色を切り取る事はできる

確かに、このCMの数十秒の為のセットは、美術のプロが(セットの中の)小物から何から、下手すれば特注で作ってでも、用意している「特別な場」である事は確かです。

でも、僕たちの身の回りのリアルな場にも、これに似た感じで、「綺麗だな!と口にしたくなるような場」に、出くわす事もあるんじゃないかと思います。

例えば「凄くお洒落なファッションブランドのウィンドウ」などは、プロのスタイリストとか入って「夢の空間」を作ってくれてるので、ピュレグミCMと同じくらい「素敵な色合わせ」と言える訳です。街に出て、素敵な色に溢れたものを見かけたら、まずスマホで写真を撮って、後でゆっくりと(ピュレグミのCMから僕が色を抽出したように)あなただけの「配色帳」を作ってみたらどうでしょうか?

2,000円も出して他人が作った「こうすればオシャレになる配色帳」なんかを、買うよりも、あなた自身が、色を選んでいる分、中々忘れない「配色ストック」が溜まっていくはずです。

写真から「お気に入りの配色」を、抽出する方法

Photoshopで色を抽出する(切り取る)方法

ここでは、Photoshopを使用して、複数の色の色合わせ(つまり配色)を、抽出する方法を、ご紹介します。

これは、勿論「Photoshopでなければ無理」という事ではありません。他のソフトを使用しても、同じようなスポイトツールさえあれば、ここで紹介する方法と同じようなやり方で、色を抽出出来ますし、ソフトがなくても、DICか何かの色見本を手にして「大体この色だな」と、ノートに貼っていく「色ノート」方式でも可能です。

では、簡単にですが、ご説明します。

色の抽出方法
1.写真をグラフィックソフトで開き、スポイトで、写真の中から、キーカラーを選択します。
2.大抵は、写真なので少し暗いでしょうから、一旦選んだ色の彩度や明度を、少し上げると「自分が綺麗だな!と感じたのに近い色」として、再現出来ると思います。
3.色の数は、5色程度が良いと思います。5色ほど、選んで並べてみましょう。

 

3配色だけだと少ないかも(グレー等は1色に数えていたり、いなかったり)

3。については。勿論、自分の好みの色数で良いですが、3配色だけとかだと少ないかもしれません。「良いデザインは、3配色以内」と、SNS等でいう方もいますが(全て間違いではないとしても)ケースバイケースなので、正しいか間違いかと言えば(全てそうではないから)間違いかも知れませんね。

特に初心の方などは、3配色だけだと少ないかと思います。メインは3配色と考えて良いですが、大抵は(上で僕がやった)ピュレグミの色の抽出のように、グレートかパステルカラーの黄色とか、脇役的な色を選んでおいた方が、実際の配色として使えるはずです。

※ここら辺は、何配色がベスト!というのはありません。僕自身、意図して、2色合わせに絞って配色を探していた時期もあります(これはメインになる色合わせの最小単位として、どうインパクトを出すかに絞った場合です)

「何が正解」と言う事もありません。自分に「何が必要か?」考えて、色々とやってみてください。しばらくやってから、少し変えてみる!も全然アリです。

上のピュレグミの配色画像は、blog用に見やすいかと思い、あのようなレイアウトにしますが、自分に合った配色のフォーマットレイアウトとして作ってしまえば、それを使い回していくと、慣れてしまえば5分もかからずに一つの配色パターンできてしまうと思います。

デジタルでやると簡単ですが、敢えて、アナログで切り離せる色見本などを、買って、ノートに貼っていくのも、おすすめです。スクラップブックと一緒くたにして、その時に写したショーウインドウの写真などを、真ん中に貼って、その周りに色見本を貼っていったり、同じ色味のクレヨン使ってコラージュ作品にしちゃう!と言う、上級編もあります。

ただ、色に特化していきたいなら、初めのうちは、配色部分は整然と並べて、他の配色パターンと比べられるように、残していった方が良いかも知れません。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です